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神奈川県講習会

「GO-STOP-CALL」

・力強いアウトコールの作り方。
腰より少し高い位置にテーブルを思い浮かべて、リンゴでもなんでも構わないけれどそれを拳で叩き潰すイメージ。
その後は45度で叩く、そして90度で叩く練習。
ポイントは肘を引き上げて耳の辺りで開いた手のひらを振り下ろす際に、風を切る音が聞こえる様に鋭く振る。

極め付けは、際どいアウトの「パンチアウト!」。以前、全日本でJABAの森本さんに聞いた「振り下ろすんじゃなくて、肘を引き上げてから打ち抜くんだ」を更に力強く講師の山口さんはパンチアウト!。
藤原さんは「そんな事言ってたかなぁ」としらばっくれるかもしれませんけど、絶対に言っていたので、これ大事。

・前後左右にgo-stop-call。

これも是非取り入れると絶対効果アリ。
先ずは普通に前後左右に歩いてハンドニーセットからコール。
その後小走りでも同様に。特に横方向、後方へのステップはグラウンドでの足さばきの練習にもってこい。
座間さんのステップワークはお見事。

「投球判定」

トラッキングを見てくれた、こちらも全日本でお世話になった鎌田さんが「ミットは見ているけど、リリースからは追えていないので木内道場行き!」とのアドバイスで、木内(NPB #15)特別講師と小山さんによるソフトトスによるトラッキングの練習。
・我々のソフトトスよりは長い距離からトスされた事が印象に。また、スタンスは広げすぎない方がどっしりと大きく映るとの指摘をされたけれど、スタンスを狭めて腰を落として「もっと低く!もっと!」と言われた構えは、上半身が突っ込まずに太ももの後ろとお尻への負担が大きくて、かなりきつい…。

・投球判定の間中ずっと「ちゃんと作業を!作業!作業!」と山口さんが叫んでいた事が印象的で、確かに「大事な作業」と書かれていた事を思い出した。

「二人制」

・二人制でのコミュニケーションと走力。
マウンドを目安に走者の先へ先へと位置取る事が大事。
右中間・左中間への飛球ヒットをそれぞれパートナーとなる審判の背後から声をかける事になるので「声が小さい!伝わらない!」と双方が自分はどうするかを伝える事が必要。

「プレイの見極め」

・フォース、タッグプレイを自分から衝突させない目の使い方。
一塁・二塁ともワザとプレイが衝突する、いわゆる悪い目の使い方をしてみる事でプレイの瞬間に待ち受ける目の使い方を繰り返し練習。

例えば一塁でのフォースプレイの判定に、
1. 距離を長く取り、送球に目線を合わせながらだと際どいプレイでは走者がベースを踏む瞬間を見逃す。
2. 距離を短く取り、送球は全く気にせず音だけで判定してみると意外と音は聞こえる。

二塁でも送球の質を早く判断出来ればその分だけ早く起きうるプレイに目を向けられる(ボールから目を切る)事を確認。

等々、送球をそれぞれマウンドの近辺から、プレイまでの時間が短い状況で繰り返した。

当たり前だから言われなかったのか、グローブの中のボールに目を移してからコールをと言われた記憶はないけれど、一回だけ三本間の峡殺プレイの判定で、タッグ後野手のグローブに目を移してからアウトをコールした際に麻生さんから褒められた、気がする。

剱持さん曰く「技術委員になってから調子に乗ってんだよあの人」の西村さんは判定後のコールの事を「誰もがわかる様にデクレア!しましょ」とか言っていて、なんか格好いい英語使うなぁ、と微妙に感心。

「本塁付近でのNPB#15木内特別講師の言葉」

プレイの変化に近づきすぎない勇気も必要
例えば一塁でのプレイの変化時に「アジャストしなきゃ!」と感じてもじっと我慢する事で見える事もある。

ナッシングの範囲を広げすぎない
捕手と打者走者の接触はプレート近辺に限った方が周りが納得し易い。

3フィートの内側は塁審もラインキープし走者と野手の守備を注視

・準備として、自分なりのルーティーン・ワークでサプライズを避ける。
塁審としてプレイの合間に常に「このケースだと次に自分は何を」と思い浮かべるんですよ、だそう。

・日常的に動体視力の維持に努める。
風呂に入った時に両手の親指をあちこちに動かしながらトラッキング時の目の使い方を練習している、との事。

「麻生委員長から来年の規則改正について」

・3塁への偽投禁止を適用。偽投は2塁に対してのみ許される。

「最後に」

審判として技術向上を目指す集まりはちょっと引くぐらい気合が違って疲れるけど、父兄審判さんに何らか教えるのであれば教え方の引き出しは確実に増えると思うし、プロの審判が実は日常的に地味な事を365日毎日続けている話とか、せっかくの機会を与えてもらったら支部なりチームに持ち帰って伝える事でそれが広まると、みんなが打ったり引いたり(これは言ってなかったけど)して楽しくなるハズ。

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